あの歌人与謝野晶子の数少ない短編のひとつ、『妹』の一シーンです。しっかりものの朋輩お梅がハンカチに包んでくれたカステラは、明治の末のある日ある時の、ひとりの娘の優しい気遣いを伝えます。 いつの時代にもカステラは、そのようなお菓子であったのでしょう。